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改めて見直される『免疫力』
この1年半ほどの間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とその予防対策に関して国民もたくさんの言葉を見聞きすることとなりました。
クラスター:集団感染
スーパー・スプレッダー:感染拡大に拍車をかける人物
オーバー・シュート:爆発的患者増
ロック・ダウン:都市封鎖
ソーシャル・ディスタンス:対人距離の確保
フィジカル・ディスタンス:身体的、物理的距離の確保(上記の言い換え)
ステイ・ホーム:家に居よう
東京アラート:(東京)警報
ウイズ・コロナ:新型コロナが(少なくとも短期的には)撲滅困難であることを前提とした新たな戦略
ニュー・ノーマル:新しい常態
エビデンス:証拠、根拠
…等々。
これらの言葉は、新型コロナウイルス禍が終息に至れば、やがて記憶から薄れていくかも知れません。
そこで、あえてこれだけは忘れてはならないという言葉を挙げるとすれば【免疫】です。
免疫とは、文字どおり疫(病気)から免れる、つまり、細菌やウイルスなどの外敵やがん細胞などの内敵から、体を守ってくれている防御システムのことです。
まず、本丸の免疫機能が働く前にある体の第一防御壁は「口=唾液、鼻=粘液、目=涙」です。唾液や粘液、涙は体外に放出できずに粘膜に付着した病原体を退治する「殺菌・抗菌作用」を持ちます。しかし、唾液はストレスに弱く、粘液・涙は乾燥に弱いので、分泌量は減らないように注意が必要です。
ここを突破されると『免疫』の出番となります。
第二防御壁にあたるのが『自然免疫』です。
自然免疫は、私たちが生まれつき持っている免疫で、ウイルスや細菌などの敵(異物)が体内に侵入すると真っ先に駆けつけてくれます。
しかし、自然免疫を突破した強敵(異物)が現れたときにマクロファージから指令を受けてヘルパーT細胞が反応し、その敵に応じた戦い方を学んで記憶し、敵に応じた戦法を駆使するのが第三防御壁である『獲得免疫』です。

免疫機能(免疫力)が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。また、歯周病や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病、さらには死亡率1位となっているがんなど、命を脅かす病気を招くことにもなります。
病気になってから労力と費用、時間をかけることよりも、「病気にかからないこと、かかっても軽度におさめることが大切」という考え方が今般の新型コロナ禍でより一層、広がりました。
人類はこれからも未知の病原体に遭遇し、悩まされる可能性があります。そのとき、現在のコロナ禍にどのように対処したのか、成功も失敗も含めて正しく後世に伝えていくことが重要です。別言すれば、その記憶と記録が人類全体としての獲得免疫となり得ます。
【免疫】に対する個人の意識、社会全体の意識、それぞれが高まっていくことを願ってやみません。