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【 習慣!健康スタイル 】

2019/3/12

        
ご用心!春の体調不良、早めの対策を

少しずつ各地から卒業式、修了式の話題が聞こえてくるようになりました。
春は進級、進学、就職、転勤、移動(異動)など、気候ばかりではなく、
生活環境が大きく変化する季節です。
その意味では年間で最も健康管理が大切な時期と言えるかも知れません。

3月から新元号となる5月までに起こりやすい体の不調や原因をまとめてみました。

☆3月
花粉症:スギやヒノキ花粉の大量飛散。
めまい:朝夕の気温差が10℃を超えたら要注意。

☆3月~5月
悪酔い・二日酔い:歓送迎会のシーズン。
黄砂・PM2.5:大陸から偏西風に運ばれ、アレルギー、ぜんそくの原因に。
感染性胃腸炎:春先はロタウイルスによる感染症が増加傾向。
気分の落ち込み:春なのに涙がこぼれます…。

☆4月
春バテ:眠気・不眠、だるさ、肩こりなど8割以上の人が不調を経験するとも!?
乾燥肌:皮膚のかゆみ、肌荒れ、“隠れ乾燥肌”に注意。

☆4月~5月
緊張性頭痛:気圧、気候、環境の変化が片頭痛や緊張性頭痛を誘発。

☆5月
自律神経の乱れ:ストレスなどによるいわゆる“5月病”。心身の健康管理が重要なとき。
紫外線:外出が増える5月は紫外線も強く十分な対策を!

今年は天皇陛下の譲位と皇太子殿下の新天皇即位に伴い5月1日を祝日とすることが
閣議決定され、過去にない大型連休となります。

新たな時代の幕開けを健康で元気に迎えたいものですね(^^)/

2019/3/6

        
陽気地中にうごき ちぢまる虫 穴をひらき出ればなり

今日、3月6日は二十四節気でいう「啓蟄(けいちつ)」です。
土のなかで冬ごもりをしていた虫(蟄)たちが、穴を開いて(啓いて)出てくる頃。

また、ちょうどスギ・ヒノキ花粉の飛散と合わせ、大陸からの偏西風が流れ込む時季でもあり、
黄砂やPM2.5によるアレルギーで涙目の人の姿も見受けられます(;_:)

黄砂は日本に年間、約500万トンが飛来し、1平方kmあたり1~5トン、
つまり、日本(37.8万平方km)には約40万~200万トンが地上に落下すると
言われていますから、生活や体調に影響が出るのも納得できます。

黄砂やPM2.5による健康被害の可能性として、現時点では、喘息や慢性閉塞性肺疾患、
肺癌などの呼吸器疾患の発症・増悪との関連が主に取り上げられています。

偏西風が吹く3~6月までは特に要注意時期。
これらのアレルギー対策には、外出時にマスクをしたり、洗髪、衣服の洗濯をきちんと
毎日おこなうなどの物理的な防御はもちろん、身体の免疫力を調整し、有害物質、
有害菌との臨戦態勢を整えておくことがなにより大切です。

2019/3/1

        
桃の節句 (,,´∀`)(‘∀‘*)

節目の3月、旧暦での呼び名は“弥生(やよい)”。
いよいよ春の息吹を実感する月で弥生の語源も、「木草 弥や生ひ月(きくさ いやおひづき)」からと言われています。

そして3日は「桃の節句」、日本ではぼんぼりに明かりを灯す「ひな祭り」の日です。
古代中国において、桃は子孫繁栄・長寿の霊木とされ、日本でも桃太郎伝説があるように
桃は魔を払う不思議な力を持っていると信じられていました。

こどもの健やかなる成長を祈り、幸福と長寿を授かることへの願い…。
親が子を思う気持ちは、いつの時代でも変わることはありませんね(^^)/

2019/2/22

        
ニン・ニン・ニン 忍者の日 ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧

今日(2月22日)は『忍者の日』。
滋賀県甲賀市が2015年に2(忍)が並ぶこの日を『忍者の日』として制定しました。
私(岩田眞人)は、ことのほか忍者への思い入れが強く、子供の頃は本気で忍者になろうと考えていたほどです。

さて、「忍者と弊社アイ・エム・ビーの関係は?」と申しますと、これは非常に意味深い関係にあります。

忍者と言えば、闇に生まれ闇に消える宿命ゆえにその実態は不明ですが、紐解く鍵はあります。

江戸時代中期、延宝4年(1676年)に『萬川集海(ばんせんしゅうかい)』という忍術書が編纂されました。
伊賀(いが)・甲賀(こうか)の流派を越えて、藤林左武次保武(ふじばやしさむじやすたけ)が著した書物です。

この萬川集海のなかにつぎのような記述が見られます。

「水渇丸」 梅干の肉を打ち潰した物・一両、氷砂糖・二匁、麦門冬(竜のひげ)・一匁。細末にして丸める。
水に渇したときに用いる。

「飢渇丸」 人参・十両、蕎麦粉・二十両、小麦粉・二十両、長芋・二十両、甘草・一両、
はと麦の種・十両、もち米粉・二十両。
これらを各粉にして三年物の古酒三升に浸し、乾燥したら桃の種の大きさに丸めて一日三粒ほど用いる。
食べ物が全くないときの助けとなる。

まさにサプリメントの原型と言えるものです。
体力・知力・精神力の限界を超えて、敵陣内に忍び続ける忍者にとっては秘伝の妙薬だったのかも知れません。

萬川集海に記された丸薬は経験的に考案された処方だと思われますが、
特定の栄養成分を一定量摂取するために計算し、製造された近代的なサプリメントも、
やはり日本が世界で最初につくりました。
そして、このサプリメントをつくったのは戦前の日本軍なのです。
驚くべきことに、日本軍は『特殊栄養食』と言われるサプリメントを携行していました。
特殊栄養食は主にビタミン不足を補うために開発されたものです。
日本は昭和初期まで脚気(心不全と末梢神経障害をきたす疾患)に悩まされてきました。

開発を担当したのは川島四郎(農学博士)です。
川島博士は昭和16年(1941年)に『戦闘糧食に関する研究』という文書を発表しています。
当初、ビタミンを携行食糧のなかに添加することが検討されましたが、酸化や変質のために断念。
試行錯誤の末、濃縮卵黄にビタミンをはじめとする栄養素を入れ、糖衣にして丸薬にするという方法がとられました。
この特殊栄養食の登場で兵士たちの脚気や多くの疾病が激減したのです。
アメリカ軍は戦争中に日本軍の特殊栄養食を捕獲し、その成分を調べ、あまりの完成度の高さに驚愕しました。

戦後、進駐軍のアメリカ武官が川島博士のもとへ三顧の礼をもって研究資料の提供を願いました。
二度まで断った川島博士ですが「人類のために役立てる」という条件と説得に応じて三度目に提供したと言われています。
アメリカはこの特殊栄養食に基づいて、各種のサプリメントを開発。それが世界中に広まり、現在に至っています。

ヒトは植物のように光合成ができるわけではなく、人体を構成する成分は表皮からDNA,RNA,
染色体といった遺伝情報物質まで、口から入る食べ物と水、呼吸による酸素を利用して
絶えず生合成、新陳代謝を繰り返しています。
何かの栄養バランスが崩れると体調を壊し、病気を発症するのは当然の理です。

どんなサプリメントが有効なのか、その時々、地方地域、性別、職種、年齢層、
またスポーツ選手の場合は競技種目によって異なります。
経験と証拠(エビデンス)に基づき、各自に合った必要な栄養素を効率よく摂るという人類の英知は
さらに進化を続けることでしょう。

2019/2/19

        
薫らすは春を待つとも梅の花

今日(2月19日)は、二十四節気の二番目『雨水』。
立春から半月が経ち、「雪がとけて川になって~」という頃ですね(^^)/
田畑では農耕を行う人の姿が見え、どこからともなく梅の薫りが漂う時季でもあります。

有名な京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮をはじめ、各地で梅の見頃を迎えています。
まだ寒さは残っていますが、ぽかぽかと天気の良い日、自然の景色を見ながら
散歩に出かけるのも心身のリフレッシュに最高です!

※とび梅伝説
「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
この歌は西暦901年1月、菅原道真公が京都を離れ九州の筑紫野に配所されることに
なったとき、大切にしていた梅に対して詠んだものです。
そしてその梅の木は、主人を慕い一夜のうちに京都から道真公のもとに飛んできた、
と言われています。これが、“とび梅伝説”として今日に伝えられる物語です。
現在も太宰府天満宮の境内にはこの“とび梅”が、
そして京都の北野天満宮には、“とび梅の親木”が存在しています。

2019/2/12

        
夜空で地上でランデブー

2月も半ばを迎えました。
14日のバレンタインデーを前に夜空では「火星」と「天王星」が大接近しています。
最接近は明日13日。

地球が太陽系第3惑星なのに対し、火星はその外側をまわる第4惑星、天王星は第7惑星です。

夕方、西の空にひときわ明るく赤色に輝いているのが火星です。
一方、青緑色の天王星は暗くて肉眼ではほぼ見えませんが、
今は火星のすぐそばまで寄ってきていますので、双眼鏡や天体望遠鏡をお持ちの方は、
天王星を見つける絶好のチャンス。

しっかりと防寒のうえ、夜空とともに時にはゆっくりとした時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。

さて、この時期はインフルエンザなどの感染症が流行するばかりでなく、
アレルギーを誘発する花粉が飛び始めます。
飛散量は例年より多いと予想されていますので、花粉症の方は十分な対策が必要です。
対策として、まずは帽子、マスク、サングラス、手洗いうがいの励行、衣服の洗濯、
頭髪や身体の洗浄といった物理的な遮断が挙げられます。

本格的な春が到来するまで三寒四温が続き、花粉症の方だけに限らず、
天候・気温の急激な変化のため体調が崩れやすい時期です。
身体の内面からアレルギーや病気に対する防御を心がけましょう。

2019/2/4

        
もうすぐ春ですね♪『立春』

先週は2月らしい寒さを感じてスタートしましたが今日(4日)、『立春』を迎え、
まるでそれに合わせるかのように全国的に気温が上昇。
北陸地方では早々に春一番が観測されたとのことです。
ただし、その後は再び寒さが戻りますので油断はできません。

これから当分の間は、「寒い日」と「暖かな日」が周期的に繰り返されるいわゆる
「三寒四温」のシーズンです。

日ごと、昼夜の寒暖差が10℃を超えると私たちの体は調整が追いつかなくなります。
そこで出てくるのが、たとえば、「膝」、「腰」、「肩」など関節の痛み。
この三箇所の痛みは『三大関節痛』と呼ばれ、厚生労働省の調査でも、
中高年が抱える不調の上位にあります。

また、近年、問題となっているロコモティブシンドローム(運動器症候群。以下、ロコモ)とは、
運動器の障害によって「座る」「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態のことです。
運動器とは、骨や関節、軟骨、椎間板、筋肉だけではなく、脳から出た指令を伝える
脊髄などの神経も含めた「体を動かす仕組み」の総称です。

運動器が衰えて機能に障害が起こると、立ったり歩いたりといった、
日常生活を送るうえで必要な動作に支障をきたすようになります。

「運動器の障害(ロコモ)」と「生活習慣病の予備群(メタボ)」は、
相互に影響しあい、やがて介護が必要な状態へと招く重大な問題です。

日頃から、ロコモ対策、メタボ対策を心がけましょう。

2019/2/1

        
邪気を追い払う豆まき、病魔も退散!

2月3日は「節分」です。
節分の日は、豆まきをして「鬼(邪気)」を払います。
豆まきには鬼の目“魔目〔まめ〕”にめがけて豆を投げれば“魔滅〔まめ〕”、
すなわち魔が滅するという意味があるのだろうと考えられています。
昔の人にとって最大の「鬼(邪気)」は病気だったに違いありません。

年間を通じて一番寒いといわれるのが2月。
低温と乾燥は風邪やインフルエンザウイルス、ノロウイルス等による感染症が活発化する要因ですので、
手洗い・うがいの励行、人が混み合う場所ではマスクをするなどの対策が必要です。

また、ウイルスに出来るだけ接触しないという予防のほか、免疫力を高めることはそれにも増して大切です。

風邪やインフルエンザのみならず、多くの感染症において、同じ環境でもかかりやすい人とかからない人、
たとえかかっても軽度で治る人、また同じ食べ物を食べて食中毒を起こす人と起こさない人、
その違いは遺伝的な要因を除いてほとんどの場合、“免疫力の差”と言えます。

この免疫力を調整する成分として最もよく知られているのが
アガリクスなどキノコ類に含まれる『β(ベータ)-グルカン』です。

体内における免疫組織は腸管に集結しており、実に60~70%が腸管免疫系に存在します。
腸管免疫では常に外界から侵入する異物に対して攻撃や排出をしようと働きます。
一方で有用な栄養素や非病原性の細菌に対しては反応しないように自動的に調節されています。
免疫システムが弱ると免疫力が下がって病原菌やがん細胞が増殖し、逆に過剰反応をしてしまうと
アレルギーなどが発症します。

この腸管免疫を調整する指令を発しているのが、『パイエル板』と呼ばれる組織です。
β-グルカンは、パイエル板を刺激して弱っている免疫を高めたり、
アレルギーを起こす過剰反応に対しては鎮めるように働きかけます。

全国でインフルエンザが猛威を奮うこの時期、栄養・休息、そして免疫力を調整する成分をしっかりとり、
病魔も逃げ出す身体づくりを心がけましょう!

2019/1/29

        
人口調査記念日。一世紀半で3.8倍!?

みなさま、こんにちは!

てんやわんやのうちに今年も早1か月が経とうとしています。
宇宙戦艦ヤマトのナレーションではありませんが、年末まであと336日。
「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」「一寸の光陰軽んずべからず」と、
古来、人は時間に追われ、また、時間を有効に使うことを意識していた様子がうかがえます。

時の流れと言えば、1872年(明治5年)1月29日は、
明治維新後、日本初の全国戸籍調査・人口調査が行われた日です。※
 ※太陽暦では3月8日に相当

記録によると、当時の人口は男性1679万6158人、女性1631万4667人で
合計3311万825人だったとのことです。
2018年1月1日時点の発表では1億2520万9603人ですから、
150年足らずで約3.8倍も増加したことになります。

その一方で、少子高齢化が急激に進んでおり、
生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は1995年をピークに減少の一途をたどり、
ついに60%を割ったことが耳目を集めています。

これからの時代、心身ともに健康であることが何よりもありがたく大切です。
折しも低温と乾燥によってインフルエンザが猛威を奮い、
全国で「警報レベル」に達したことが発表されました。

普段から病気に負けないカラダづくりを心がけましょう(^^)/

2019/1/25

        
冬の不調、内面からのぽかぽかケア

みなさま、こんにちは!

今日、1月25日は「日本最低気温を記録」した日です。
明治35年(1902年)1月25日、北海道の上川測候所(現在の旭川地方気象台)で
氷点下41.0℃の日本最低気温が記録されました。

寒い日が続きますが、「冬に体が冷えるのは仕方がない…」と諦めるのは大間違いです。
体の冷えを放置すると、偏頭痛、倦怠感、疲労、肩こり、胃腸の不調、不眠、免疫力の低下など、
さまざまな不調を引き起こします。

冷えは単なる「冷え性」ではなく、「冷え症」とも書き、病気につながる危険信号を表す症状です。

私たちの体は、自律神経系が生命活動の調整を行っています。
ところが、過労や強いストレス、睡眠不足などが続くとこの自律神経系が乱れ、
体温調節機能が正常に働かず、手足の血液量が必要以上に抑制されてしまいます。

冷えを改善するには、人体を構成する細胞に十分な栄養や酸素を送り込み、
産生された体熱(エネルギー)を全身に運んで体を温める役割を持つ、
血液の流れをよくする必要があります。

血管の総延長距離は地球2周半にも及び、その中を流れる血液の速度は最高時速200km。
いかに血管と血液の状態を良くしておくことが大切かお分かりいただけると思います。

体の冷えは危険を知らせる重要なサイン。
「冷え」を防ぐ対策もお忘れなく!

2019/1/22

        
クスリでは根本治療はできない!?

みなさま、こんにちは!

一昨日(20日)に大寒を迎え、今頃から2月の上旬までが年間で最も寒さの厳しいシーズンです。
この冬将軍の陰に隠れて、忍び寄ってくるのが風邪、インフルエンザ、ノロ・ウイルス、
ロタ・ウイルスなどウイルス性の感染症です。

それらのなかでも特に要注意なのがインフルエンザ。
今シーズンのこれまでの患者数は推計約328万人、
18日、国立感染症研究所は全国で「警報レベル」に達したことを発表しました。

毎年、流行しそうなインフルエンザの種類に応じてワクチンの接種が勧められますが、
ワクチンを打てばかからないというわけではなく、まして異なる種類のインフルエンザウイルスに
感染すればワクチンの効果はありません。

※風邪やインフルエンザの対策
1.栄養と休養を十分取る
2.適度な運動を心がけて体力を維持する
3.適切な温度、湿度を保つ
4.手洗い、うがいの励行
5.人混みをさける
6.マスクの着用

発熱、せき、喉の痛み、鼻づまり、頭痛などの症状が現れるとクスリを飲み、
少しでも和らげようとしますが、諸症状を緩和することは出来ても、
クスリでは根本的に治すことが出来ません。

それは、風邪やインフルエンザなどのウイルスを退治するのは、
クスリではなく私たち自身が持つ免疫細胞だからです。

病原体のウイルスに接触しないということをまず心がけるべきですが、
受け身となる側の最大の対策は、ウイルスに負けない免疫力をつけておくことです。

結局、風邪やインフルエンザのみならず、多くの感染症において、
同じ環境でもかかる人とかからない人、たとえかかっても軽度で治る人の違いは、
遺伝的な要因を除いてほとんどの場合、「免疫力の差」と言えます。

日頃から免疫力を高めて、最大の対策を心がけましょう。

2019/1/16

        
1月15日に秘められた意味

みなさま、こんにちは!

今日、1月15日は元日の大正月に対して「小正月」と呼ばれる日、
そして、かつてこの日が、「成人の日」(1948~1999年)でした。
さらにたどると、「成人の日」のもととなった「元服(げんぷく)の日」に相当します。

元服とは、奈良時代以降の日本で成人を示すものとして行われた儀式で
数え年12~16歳の男子が大人になるために行われた通過儀礼です。
女子の場合は、10代前半に「裳着(もぎ)」と呼ばれる儀式によって
成人になったことを示していました。

時代によって「成人」の年齢が異なりますが、今の若者が頼りないという意味ではありません。

「今の若者は…」という嘆き節ですが、古くはメソポタミア文明の粘土板にも、
そのような内容が書かれていたことはよく知られた逸話です。
「近頃の若者はなっていない。政治を疎かにして…」といった紀元前当時の年長者が
その時の若者を諌めた文章だったのです。

成人とは、畢竟、自分自身の責任のみならず公的にも責任を負担し、
利他精神を持った人のことではないかと思います。     

社会的に成人と認める年齢について、昔は遥かに幼児死亡率が高かったことや
寿命そのものに現代とは大差があったことと無関係ではありません。     

言い換えれば、長寿高齢化が著しい現代に生きる私たちは、
これまでのどの時代の人よりも身体と心を長期にわたって使わなければなりません。
過去の人類が経験したことがないのです。     

脳神経機能や内臓機能、運動機能などは年齢とともに衰えるにせよ、
『いかに健康寿命を延ばすか』という課題の解決は、本人はもちろん、家族、社会、
すべての立場において喫緊かつ重要です。     

さて、含蓄に富んだ1月15日ですが、
いずれにしても『日頃からの健康管理がすべての基礎である』というところから
物事は始まることに気づきます。     

風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症、
急激な温度差による「ヒートショック」が原因で起こる脳や心臓の血液・血管障害が懸念されています。
なにとぞ、ご注意くださいますようお願い申し上げます。     

2019/1/8

        
平成の時代 ~あれから30年~

みなさま、こんにちは!

1月も今週に入っていよいよ新年が始動したことを実感します。
年が明けて平成31年となったわけですが、ちょうど30年前の1989年1月8日に
昭和から平成へと改元されました。
つまり、今日は「平成改元の日」です。

みなさまは30年前、どのような時を過ごされていたのでしょうか。
日本経済はバブル景気のピークに差し掛かろうとしていた頃です。
今では考えられないようなどんちゃん騒ぎは、まさに泡沫(うたかた)の夢でありました。

そのような世の中の光景を思い出しながら私自身(岩田眞人)を振り返ると、
当時は研究者の卵として来る日も来る日も実験に没頭していました。

取り組んでいたのは、微生物によって天然ガスを作り出そうという研究です。
日本には石油や天然ガスなどの化石燃料がほとんどありません。
それを解決するために廃棄物を微生物に食べさせて化石燃料を作ろうというのですから、
これもある意味、夢のような話です。しかし、泡沫ではなく将来的には実現可能な夢です。

それぞれに刻まれた平成の時代。
今上天皇が譲位されるご意向を示され、今年5月には新たな元号へとかわります。
つぎなる時代も健康で明るく迎えたいものですね。

寒さと乾燥によりインフルエンザが猛威をふるい、伝染性紅斑(通称:りんご病)が流行中です。
なにとぞ体調管理には十分ご用心のほどお願い申し上げます。

2019/1/1

        
新春を寿ぎ謹んでお慶びを申し上げます

みなさまにおかれましてはお健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年の十干(じっかん)は己(つちのと)、十二支(じゅうにし)は亥(い)ですから
干支は「己亥(つちのとい)」ということになります。

己は草木にたとえると、ひとつの成長を終えて次の段階に向かう状態をさし、
亥は十二支の最後であることからも、種子の内部にエネルギーを貯め込んで
芽吹きを待っているところを示しています。

平成と呼ぶ元号も今年4月までとなり、5月には改元されることがすでに決まっています。
これは今上天皇が退位の意向を示されたことによるもので、文化14(1817)年に
仁孝(にんこう)天皇に譲位された光格天皇以来、202年ぶりとなります。

元号が年の半ばで改正される平成31年。時代の大きな転換期であることを示唆しており、
奇しくも己亥に相応しい年の幕開けと言えましょう。

さて、当社は今年8月で創業24年を迎えます。
人に置き換えると若き社会人の年齢ですが、企業のライフステージとしてもこれまでの
社内外の曲折を糧に、さらなる飛躍を目指す時期です。

ときおりメディアの取材で「会社の理念や信念といったものは何でしょうか?」という質問を受けます。
拍子抜けさせるようで申し訳ありませんが、お答えを避けるようにしています。

真心を込めてものづくりに取り組むこと、お客様に誠実であること、
社会に貢献すること、働く人々を大切にすること、会社を発展させること等々…。

どれかひとつの単語を掲げれば格好がつくかも知れません。

しかし、人として、企業として生きていくには、大切にしなければならない事柄はたくさんあり、
時と場合によって優先順位は入れ変わります。
聞こえの良い言葉で満足することは、むしろ本来の信義に反してしまうのではないかと畏れるのです。

人生にはさまざまな日の出があります。まばゆいばかりの旭日(きょくじつ)もあれば、
どしゃぶりの雨に太陽が隠れてしまうこともあります。
それらを繰り返しながら、時は刻まれ世の中は移り変わって行きます。

時が流れるのは自然(じねん)であり、それをどのような時にするのかは私たち自身の意志です。

蒼天(そうてん)を背景に意気揚々(いきようよう)と昇る太陽はこの世のものとは思えない
美しさがありますが、淡い灰白色のなか前後に白銀(はくぎん)をまとった壮年の光芒(こうぼう)も、
これから来るべき時代への訓辞を私たちに与えてくれているようで頼もしく、また有り難いものです。

いつまでも当社はみなさまの健康づくりに、夢・希望の実現に、
私たち一人ひとりが光を導く礎(いしずえ)となりますよう一層の努力を誓います。

みなさまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

平成三十一年 元旦     

アイ・エム・ビー株式会社 
代表取締役社長 岩田眞人