トップページ > 岩田の爆走日記『ちょっと!あのねぇ』

岩田の爆走日記『ちょっと!あのねぇ』 過去ログ H19/3/16~H19/3/31まで

以前掲載したものを再度そのまま掲載しております。
文中のリンクが切れていたり、現在販売していない商品もございます。
ご容赦ください。


はじめてお越しの方へ


◆ 酒かす汁で酒気帯び?  平成19年3月30日(金)


先日、酒気帯び運転で兵庫県神戸市の小学校の男性教諭が書類送検されたことが報道されていました。それを上司に報告していなかったことが、さらに問題になったのですが、この教諭は飲酒を否定し「友人宅で2時間前に酒かす汁を2杯食べただけ」と主張しています。

関西には、検問で酒臭さを指摘されると「奈良漬けを食べてきた」と言い返す酔っぱらいがいますが、「『酒かす汁』はめずらしいなぁ」と思いました。

いえ、真相は分かりませんよ。チョイと一杯ひっかけていたのか、本当に『酒かす汁』を食べただけなのか。でも数値として出た以上、これはアウトでしょう。それで、つぎのテーマは、酒かす汁を食べただけでアルコールが検出されるかどうかです。

酒かす自体にはアルコール分が数%~10%ほど含まれています。酒かす汁をつくるときは、熱をかけるのでアルコール分が抜けているとも思われますが、お酒を熱燗で呑むことを考えれば、やはりアルコールが検出される可能性も残ります。

でも、こういう興味深いネタは、ああだこうだと思い巡らせるより、実験したほうが良さそうですね。早速、試してみました。


・酒かす汁づくり:元小料理屋の女将で現当社の女性軍団員 きぬよさん

・被験者:当社研究所の小市民 福田

・アルコール測定:酒かす汁をどんぶりに2杯と緑茶を1杯飲み、口をすすいだあと、
         呼気中のアルコール濃度を測定。測定担当はルミコちゃん


(左)つくりながら味見をしている元女将 きぬよさん
(中)酒かす汁を試食中の小市民 福田
(右)酒かす汁が美味しそうだったので、つい盗み食いしたというルミコちゃん

結果は以下の通りです。

表1.酒かす汁2杯を食べた後の呼気中アルコール濃度
経過時間(分) 0 15 30 45 60 75 90 105 120
呼気中の 0.56 0.39 0.30 0.20 0.11 0.08 0.05 0.02 0.00
アルコール濃度(mg/l)



   図1.酒かす汁2杯を食べた後の呼気中アルコール濃度

 福田君のお酒に対する強さはビール2本ぐらいを楽しむというレベルです。
彼の場合、
酒かす汁を2杯食べた直後には0.56mg/lという高い数値が出て、ちょうど120分後(2時間後)に0.00mg/lとなりました。
印象としては、意外に長い時間、検出されるのだなぁという感じがします。もちろん個人差が大きく、このお遊び的な実験からは何も結論づけられませんが、人によっては1~2時間後ぐらいまで、0.15mg/l以上という数値が検出されるかも知れません。


 とりあえず、酒かす汁でも油断はしないほうが良さそうです。
 0.15mg/l以上  酒気帯び運転


◆ 問題の本質  平成19年3月27日(火)


 今、中国で売られている塩がちょっとした問題になっています。
「ちょっとした」というのはあくまで、中国での感覚であって、日本的に言えば大騒ぎでしょう。

以下は日経ビジネスon line(2007.3.22)で報じられた記事です。

【中国で「ニセモノの塩」が氾濫】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070322/121473/?P=1
『昨年来、広東省では低価格の偽物の食塩(以下「偽塩」)が食品市場に氾濫している。食塩を扱う商店の90%以上で偽塩を販売しており、本物の食塩を買い求めるのが難しい状況にある。』

『「食塩にまで偽物があるのか」と思われるかもしれないが、偽塩の正体は製塩工場の廃液からつくった不純な塩や、通常「工業塩」と呼ばれる化学工業原料の「亜硝酸塩」である。』

『2005年に中国塩業総公司の総経理が語ったところでは、中国の塩の生産量は世界第2位で世界全体の生産量の18%を占め、2004年の塩の生産量は4300万トン、その内訳は海塩が約60%、岩塩が約30%、湖塩が約10%であるという。』

『金が稼げるなら、他人が中毒になろうが、癌になろうが、気にしない。社会主義市場経済の中国では、拝金主義の権化みたいな輩が跋扈している。』



これはけっして大袈裟な表現でも、中国を卑しめるための情報戦でもありません。
記事中の「ニセモノ塩」が日本で流通しているようなことはないと思いますが、中国産の加工食品にそのニセモノ塩が使われていても、一般国民には確かめようがありません。
中国産の農水産物に危険性が高いことが分かっていながら、近隣諸国との政治的、歴史的諸問題で軋轢が生じているためか、日本は中国に対して弱腰です。

よくある例は、禁止薬剤が中国産の養殖ウナギから検出されたという韓国の報道を受けて、日本もやおら発表するというパターンです。これは他の食材でも同じで、韓国が中国に対して抗議し、それに日本が便乗するというやり方です。

昨年五月には、従来の農薬規制よりも厳しい「ポジティブリスト制」という制度が施行されました。これによって主に輸入農水産物が問題となり、そのため、なかでも中国産は大きな打撃を受けました。もちろん違反しているのはアチラです。

ところがなんと、昨年8月の第2回日中協議で、中国は日本に対して「ポジティブリスト制で、対日輸出が激減した。制度規制をゆるめろ」と強硬に要請してきたのです。
それで我が国は、と言いますと、前向きに対応する姿勢を見せ、中国政府が保証する「優良事業者」について、検査の運用を柔軟化する方向で調整すると回答しました。


トホホ…。どこが「前向き」なのでしょう。誰のために仕事をしているのか、どこに目を向けているのか…。

孫子の兵法にもありましたが、相手がどんなに強いかということよりも、味方が頼りないことのほうが遥かに重大な問題なのです。

誤解のないように付け加えますが、私は日本産万歳!中国産排斥!などと偏狭なことを申しているのではありません。物事の是々非々を問うているのです。

最近は、このコラムでも取り上げたインフルエンザの治療薬『タミフル』が、話題になっています。ですが、肝心なのはタミフルはどういう効能があって、どのような処方をすべきなのか、その際、注意することはなにか、さらに、もっと恐れられている新型ウイルスにはどの程度の効果があるのか、などの情報を適切に提供することです。

また強毒性のインフルエンザの蔓延を懸念し、世界的に『タミフル』の備蓄が計画されているにも関わらず、日本では数日寝ていれば治る程度の症状にもタミフルが処方されるために、製造量の約80%が日本一国だけで消費されていることも知っておく必要があるでしょう。処方するかしないかは診察をする医師の裁量なので、私などが、口を挟むことではないのかも知れません。しかし、厚労省のお役人が販売元の中外製薬に天下りしていたり、公正中立が求められる立場の研究者が中外製薬からお金を寄付されていたり…。はたまたタミフルの特許を持っているのは、ラムズフェルド前国防長官が大株主だった米ギリアド・サイエンシズ社ということなど、本来はウイルスの脅威に目を向けなければならないのに、ほかの胡散臭い話につられ、つい本質とは違うところまで疑わなければならなくなります。繰り言になりますが、重要な問題であれば、なおのこと「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」という姿勢であってほしいと願います。

冒頭に示した「中国のニセモノ塩」でも、結局、一番問題なのは危険物そのものよりも、それを取り巻く人間だということです。

今の時代、私たち自身が責任を持って物事を考えなければなりません。与えられる情報に右往左往し「また騙された」などと言っているだけでは、同じことの繰り返しです。

※日本のスーパーでも「自然塩」「海水塩」という塩が、ミネラル分が豊富なことを強調して、たくさん売られていますが生産地には注意が必要です。「昔ながらの製法」も有難味があって興味深いところですが、自然環境は昔のとおりではありません。汚染された海の水を濃縮すれば、当然、重金属類などの汚染物質も濃縮されます。メーカーや販売会社は、そういう安全性に関する分析値も公示すべきだと私は思います。


◆ 「タミフル」の周囲を巡る異常行動  平成19年3月23日(金)


インフルエンザの特効薬として処方頻度の高い「タミフル」と、飛び降りなどの異常行動の因果関係が話題になっています。

タミフルとインフルエンザウイルスの概略を説明しますとおよそ以下の通りです。

・タミフルは中華料理に用いられる八角(トウシキミ)の果実成分を原料につくられて
 います。日本では2001年2月に保険適用承認後、中外製薬が代理店となって販売
 されています。製造はスイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社です。

・インフルエンザウイルスに限らず、「ウイルス」というのはカビや酵母、細菌類とは
 異なり、自身では増殖できず、他の生物の細胞に寄生することによって増殖します。

・タミフルはインフルエンザウイルスが細胞に感染し、つぎにその細胞から離れようと
 するのを阻害することによって、ウイルスが他の細胞に感染したり増殖するのを防ぎ
 ます。

・インフルエンザのA型、B型に効果がありますが、B型に対してはA型に対するほどの
 解熱効果はないと言われています。またC型には効果がありません。

・インフルエンザ発症後、48時間以内に投与すると約1日程度、早く病気が治ります。

・タミフルはウイルスそのものを減らす効果があるわけではなく、新たに増殖するのを
 防ぐ薬剤ですので、感染後48時間以降の投与にはその有効性が明確ではありま
 せん。

 

連日、テレビや新聞で取り上げられているタミフルですが、実体はこのような薬です。正しく処方すればインフルエンザに有効な薬であることは間違いありませんし、タミフルによって助かった人も多いでしょう。ただし、ともかくタミフルを飲めば大丈夫だ、というような魔法の薬ではありません。

幻覚や異常行動についてはインフルエンザにかかれば、もともとそのような症状が少なからず起こることが分かっているのですから、タミフル服用の有無に関わらず、きちっと注意を喚起しておくべきだと思います。

これまで、かたくなにタミフルと異常行動の因果関係を否定していた厚労省ですが、20日には原則として10歳以上の未成年者への使用を禁止するよう中外製薬に指示しました。

ちょうどこの前から、中外製薬に厚労省の医薬安全局安全対策課長や医薬局審査管理課長などを務めた人物が‘天下り’していること、タミフルの服用と異常行動の関連を調査している厚労省の研究班の研究者に、中外製薬から寄付金が支払われていたことが明らかとなってきたところでした。

お世話になったお役人の老後を保障し、客観的立場が求められる研究者にもお金を寄付する…。なかなか出来ることではありません。見上げたものです。

もちろん、それによって厚労省が製薬会社の味方をしているなどと思うのは、それこそ単なる妄想でしかないでしょう。私たち中小の食品屋が厚労省から冷たくあしらわれるのも、私たち自身が至らぬせいに違いありません。政治家、お役人のみなさん、まったく使えないヤツで申し訳ありません。

でも、そんな私でもこんな言葉は知っています。

「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」。
君子は未然(みぜん)に防ぎ、嫌疑(けんぎ)の間(かん)に處(お)らず。瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下(りか)に冠(かんむり)を正さず。

※君子たる者は、人から嫌疑をかけられるような振る舞いを未然に防がねばなりません。瓜畑で靴を履くようなことをしたり、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりしないことです。


◆ 本当に大切なものとは。  平成19年3月20日(水)


日曜日、九州に潜伏されていた我が盟友 二階堂豹介さんに会社へ立ち寄っていただきました。非日常的でバイオレンスなお話や政治経済の展望など、さまざまな談義に花が咲きました。
 
ところで普段、何かにつけて私たちが考えるのはネガティブなことが多いものです。いわゆるマイナス思考というもの。嫌な出来事、自分とはそりの合わない人のこと、もっと言えば、自分を虐める人のことなどが頭から離れず、気分の悪い悶々とした時間を送ってしまいがちです。

それはそれとして、解決しなければならない問題でもあり、放っておくわけにはいかないこともあるでしょう。 しかし、第一義的に考えなければならないのは、如何にして自分が自分たり得るかです。

この世に生きていること自体が奇跡です。それを考えていくと、嫌なことばかりではなく、それよりも遥かに多くの善意ある人やお世話になっている人のお陰をもって存在している自分の姿が浮かび上がってきます。

鬱々としたことよりも嬉しいこと、楽しいこと、お世話になっている人のことを考え、そのために時間を使うべきでしょう。

振り返って、私たちの会社もそうです。
溢れんばかりの情報と物が存在する世のなかにあって、お客様が当社の商品をお選びいただくことの有り難さと感謝の気持ちを心の糧にすれば、まだまだファイトが出てきます。

先日、お出でくださった二階堂さんは大切な友人のひとりです。ご自身には何の得にもならないことなのに、私たちはいろんなアドバイスを頂戴しています。世間の広さもあり、私たちが知らないこと、気がつかないことをズバリと…。

思えば、本当にたくさんのお客様や御協力をくださる方々によってこの会社が存在し、私がいます。大切なものを失ってから悔やまないように日頃から心がけたいものです。


◆ 自然はプログラムどおりにはならず。  平成19年3月16日(金)


記録的な暖冬だったためか、この冬は「ウォームビズ」という言葉もあまり聞かなかったような気がします。

桜(ソメイヨシノ)の開花予想でも、3月7日の気象庁発表では、東京都心で平年よりも10日早い『3月18日』でした。

たしかに3月初旬の暖かさが続けば、さもありなんという感じでしたが、その後、冬の気圧配置となって寒が戻り、13日の東京の最低気温は3℃程度まで下がって、つぼみはかたく閉じたまま。気象庁も‘こりゃあ、ヤバイんじゃぁないか…’と不安になったことでしょう。翌日(14日)、開花予想は『3月23日』に修正されました。

台風や大雨、大雪などとは異なり、桜の開花予想が間違ったからといっても、花見のイベントには支障をきたすかも知れませんが、天下国家が揺らぐことはないでしょう。花見の準備をしていても、その日は雨が降ることもありますし、これはもう誰を責めようもありません。

それで、今日(16日)は、東京都心で今季初の雪が観測されたというのですから、なかなか自然相手の予想は難しいものですね。

桜の開花予想のハズレは「計算プログラムのミスだった」とのこと。ほんまかいな、と眉間にしわを寄せつつ、いやまあ、たしかに「♪笑って許して~」ではダメなんだろうな、と慮ってしまいました。

当社では、ご承知の通り、きのこ栽培をしているのですが、やはり気候・天候は栽培管理に大きく関係します。わずかな温度や湿度の変化も見逃すことは出来ません。ただきのこと人との関係はやはり生物同士、科学的な管理に頼るばかりではなく、職人的な技も必要です。朝、昼、夜で刻々と変化する気象状態ときのこの成長、それらをうまく見極めながら管理してかなければなりません。

よく誤解されることですが、何でも無為自然にほったらかしにしておけば、良い物が出来ると思うのは間違いです。極端な言い方をすれば、子供を育てることと同じ。そういう点では、女性のほうが私たち野暮な男よりも、きのこと意思の疎通がはかれるようで、栽培場の女性軍から私が教わることもしばしばあります。

栽培管理の失敗は、さすがに笑って許されませんので、いつも最大の神経を使っています。ですから私たちは一年365日、一日も離れずきのこと暮らしているのです。

このまま暖かくなるかと思っていたところに寒の戻り。どうせなら、心も身体も温まる鍋物で、美味しいきのこを味わいましょう。

を慈しむように…(注:本人談)。
ヤマブシタケの成長を見る担当女性(H.19.1.1)。


岩田の爆走日記トップへ

過去ログ ダイエット奮闘記編はこちらへ

過去ログ H19/7/1~H20/12/31まではこちらへ

過去ログ H19/6/1~H19/6/30まではこちらへ

過去ログ H19/5/1~H19/5/31まではこちらへ

過去ログ H19/4/1~H19/4/30まではこちらへ

過去ログ H19/3/16~H19/3/31まではこちらへ

過去ログ H19/3/1~H19/3/15まではこちらへ

過去ログ H19/2/11~H19/2/28まではこちらへ

過去ログ H19/2/1~H19/2/10まではこちらへ

過去ログ H19/1/21~H19/1/31まではこちらへ

過去ログ H19/1/11~H19/1/20まではこちらへ

過去ログ H19/1/1~H19/1/10まではこちらへ

過去ログ H18/12/21~H18/12/31まではこちらへ

過去ログ H18/12/11~H18/12/20まではこちらへ